オープンゼミ(2016.12.03)

音楽科の指導案づくりワークショップ

講師:石上則子先生(東京学芸大学)

場所:日本女子大学新泉山館5階坪能研究室

日時:2016年12月3日(土)15時~

石上先生はご存知の通り、長い間、東京都小学校で音楽を教えていらっしゃった方です。そしていろんな形で都や日本の音楽教育を支えていらっしゃった方です。

その石上先生から、最新の指導案の書き方を教えていただきたいと思います。

実際に一人ひとり指導案をつくるワークショップ形式でやっていきたいと思いますので、できたら、ご自分のやってみたい授業の案をお持ちよりください。


オープンゼミのご案内

「乳幼児期から児童期にかけての『聴力の仕組み』の変化と音楽教育」

講師:志村洋子先生(同志社大学赤ちゃん学研究センター)
場所:場所日本女子大学新泉山館5階 坪能研究室
日時:2016年11月26日(土) 16時〜
志村洋子先生からのメッセージ
話し言葉は、「意味・内容」を伝達するだけではない機能を持って進化してきました。われわれ成人は話者が誰か?の情報である音声の「個人性情報」にとても敏感です。そして、話者の気持ちが表出された「感情性情報」も伝達しますが、それにも成人ばかりでなく乳児も敏感です。これは、胎児期後半からの音声情報の聴取経験が基盤になり、乳児期の親子の音声情報のやり取り、マザリーズ(mother+ese)と呼ばれることが多いのですが、単に音響特性が対成人会話音声と異なるだけではなく、子どもへの「感情」が豊かに載った音声のやり取りだったからです。(なお、最近では、「母」であることに偏らないようにするため、マザリーズではなく、IDS(Infant Directed Speech)の語が多く使われています。)音響特性の具体的な特徴は、下の通りです。

・F0平均値の上昇→発話の声全体が高い

・F0変化範囲の拡大→抑揚が大きい

・発話速度の低下→ゆっくり話す

・潜時の変化→間をとり相手の反応を待つ

・繰り返しの多用→同じ言葉を繰り返す

こうした言語環境の中で、児童期にかけて子どもは、「一人前の話者」に成長していきますが、その発達過程での「聞こえ」についてはまだ十分研究されていないこともあり、音声の聞き取りのスタイルが成人と異なっていることに気が付かないまま、養育や保育が行われていることが分かってきました。

特に音楽にかかわる保育・教育は児童期の活動を「優しくした」内容で進めることも多く見られます。幼稚園や保育園での一斉歌唱や、が、子どもの耳に無理を強いていることが示唆されます。つまり、周囲に多様な音が背景雑音としてある場での「必要とされる音」の聴取は、乳幼児から児童期前期までは、まだ無理な状況が分かってきたからです。

ゼミでは、上記のIDSについて、また聴力の発達過程の視点から、保育・幼児教育の場での「音楽教育」が、どのようなものであれば子どもに見合ったものになるかを、皆様とご一緒に検討したいと考えています。


オープンゼミのご案内

音楽教育の実践を考えるーヨーロッパとアジアの実践から

講師:水戸博道先生(明治学院大学教授)
場所:場所日本女子大学新泉山館5階 坪能研究室
日時:2016年11月5日(土) 16時〜

 

水戸先生メッセージ
これまで調査を行った、ポルトガル、アイルランド、マレーシアの実践から、音楽をつくること、聴くことに関する音楽教育の実践の多様性を考えます。

出席ご希望の方は、坪能由紀子(fzb07426@nifty.com)まで


さまざまな音楽に耳を開く〜音楽ってどんなふうにできているのだろう〜

10月21日に,日本女子大の生涯学習センターでワークショップを含んだ講座をします。ご参加いただけるとうれしいです。

トガトンや日本の箏,その他簡単な打楽器をみんなで楽しみながら,いろんな音楽に耳を開いていきたいと思います!

日本女子大学生涯学習センター講座                      日時:2016年10月21日(金)13時〜14時30分                   

場所:日本女子大学 百年館4階生涯学習センター

申込:電話=03 5981 3755

e-mail=recurrent@fc.jwu.ac.jp

私たちのまわりには,クラシック,ポップス,伝統音楽,諸民族の音楽など,たくさんのジャンルの音楽があふれています。みんなそれぞれに違った個性を持ち,聞き慣れないものについては,一体この音楽はどんな風にできているのだろうという疑問を持つこともしばしば。でも実際にはそれぞれの音楽にはぞれぞれの個性や違いもあっても,共通な特徴もあるもの。この講座では,こうしたさまざまな音楽の固有性と普遍的な要素の両方に焦点を当てて聴き比べてみたり,実際にちょっと楽器にさわってみたり,演奏してみたりしたいと思います。

講師:坪能由紀子

 


音楽をつくるための手がかりを求めて Inside or Outside?

Icmac のメンバーを中心に,日本音楽教育学会で下記の共同企画(シンポジウム)を企画しています。

2016年10月9日(日)

横浜国立大学

テーマ:音楽をつくるための手がかりを求めて  Inside or Outside?(4)

話題提供/ピアノ演奏:相模女子大学 大竹 紀子

話題提供:作曲家 近藤 譲

話題提供:神戸市立水木小学校 松下 行馬

司会・企画:弘前大学 今田匡彦

企画:日本女子大学 坪能 由紀子

企画:明治学院大学 水戸 博道

 

併せて,Jcmac vol.5の投稿も募集しています。

Journal of Creative Music Activity for Children Vol.5

Call for Papers and Articles

Institute of Creative Music Activity for Children at Japan Women’s University is now accepting papers concerning the topic below.

 

Special Issue:

Inside or Outside? : Where is the Clues of Understanding and Creating Music?

 

 

Each paper will be reviewed by at least two referees, and an editorial decision is generally reached within 8 to 12 weeks of submission.

Papers should be around 5000 words long.

An abstract of about 100 words summarizing the content of the paper should be added below the title and before the main text.

A biography of around 75 words giving the author’s name and affiliation should be submitted on a separate cover sheet.

 

 

The Articles about Creative Music Activity for Children are also being accepted by the Journal. They will not be reviewed by referees, but the decision for acceptance will be made by the editorial committee.

 

Submission of the paper or the article is taken to imply that it has not previously been published, and has not been published elsewhere. Contributors are responsible for obtaining and acknowledging copyright permissions where necessary.

 

The deadline for submission is 31st October 2016.

The official language is English. It should be written in APA style.

Submissions in “Word” as well as PDF format should be sent to the Institute of Creative Music Activity for Children : fzb07426@nifty.com

For further information, Please send E-mail of the address below

Fzb07426@nifty.com

Yukiko Tsubonou

Editor, Prof. at Japan Women’s University